ものづくり補助金審査側から見た革新的・生産性向上・収益性を表す書き方

ものづくり補助金

 

こんにちは、企業価値をTsukuru専門家の赤星宏一です。

今日は審査側から見た、革新的・生産性向上・収益性を表す書き方を簡単にお伝えします。

<まずは、言葉の定義>

革新的とは、「いままでにない新しい取り組み」です。

生産性向上とは、「リードタイム短縮、省人・省力化、生産効率向上」です。

収益性とは、「稼ぎ続ける力」です。

この3つのことを求めています。

それは、目的にも書いていますが、

「足腰の強い経済を構築するため、生産性向上に資する革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための(中略)設備投資等の一部を支援します。」(平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金【2次公募要領】より)

足腰の強い経済構築とは、収益性確保です。

それを構築するための手段として、生産性向上があります。

しかし、単なる設備投資の生産性向上では、当補助金の意図と反します。

それが、革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等です。

<前提は革新的であること>

つまり、収益性と生産性向上する、いままで行ってこなかったコト(サービス開発・試作品開発・生産プロセス)を行う資金の一部を支援しますと書いています。

だから、ボトルネック工程だけを改善した取り組みを課題としたり、古い設備の入れ替えで生産性を向上させても補助金は採択されないのです。

稼ぎ続けるには、一改善ではなく、新しい取り組みをしてほしいのです。

いままでの単なる設備投資では、競争が激化した時代では生き残れないといっているのです。

<では、どのように書くべきか?>

例えば、板金加工の長さが1.8Mまでしかできない設備しかない場合を考えます。

パターンとして、

①顧客要求は3M。それができる設備更新。

これは設備の仕様改善です。

このパターンが多いです。

今の顧客が求めているだとか、他者からの要求にも添える(今まで断った仕事も受注できる)など・・・

一過性でかつ、思考のない(革新的でない)理由を並べれれても加点はできません。

では、どのように書くのか?

②今の取引先業界とは異なる分野への商品開発・サービス開発へ向けた設備投資。

これなら、要求事項に沿います。

でも、これだけでは要求事項の表面的内容に沿っているだけです。

ものづくりなのですから、技術的な課題へのブレークダウン(深堀り)が重要なのです。

これが採択されるための書き方の「書き出し」部分です。

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